第10章 episode8
「ちょっと諒夜!!」
「こうなること、分かってて夏希ちゃんは姉さんと一緒にさせたんだろ?だったら、了承済みだよな?」
「それは....」
夏希ちゃんだけが悪いんじゃない。
そんなことは百も承知。
でも、こんなに罵倒されればムカつくのが当たり前だ。
『アイドルなんて、媚び売るだけの汚れた仕事よ。所詮、金にならない仕事は捨てるんでしょ』
姉さんが鼻で笑いながらそう言った。
>>ガシャン
『黙れ!!!!これ以上、この仕事を馬鹿にするようならいくら姉さんでも許さねぇからな!!!』
姉さんの胸ぐらを掴む。
テーブルの上の物がバラバラに落ちていた。