虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】
第10章 #束縛と解放
『は・・・なんで・・・?』
分かってくれないの?
裏切るですって?
愛しているのに・・・。
「テメェが悪いんだろうが」
『もう、やめて・・・』
私は・・・
歪んでる。
この愛は壊れてる。
もう、終わりなの?
「・・・ッ!!」
エースは部屋を飛び出ていった。
一人残されたアリス。
声をあげて泣いた。
理解されなかった、怖くて、震えが止まらなかった。
『私はァ・・・ァ・・・・・・』
何故?
信じてくれないの?
ねぇ、エース。
あなたは私が嫌いなの?
カラダだけ?
ココロは?
このとき、エースを引き留めなかったことを、アリスは後に死ぬほど後悔することになるとも知らないで。