虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】
第10章 #束縛と解放
2人はずっと一緒にいるはずだった・・・。
アリスはエースの帰りをまっていた。
一人で情報収集へ行ってしまったのだ。
『はぁ』
アリスは一人、電伝虫を手にしていた。
することがないせいだった。
この電伝虫は、海軍に渡されたものだった。
七武海に勧誘中なのだ。
もちろんエースは知らない。
『私はならないわ。エースは許してくれないもの』
自分だってなりたいわけじゃない。
でも、こうして勧誘中だから懸賞金が懸けられないのだ。
それを利用してるだけだ。
いつまで待ってくれるかは定かではないが。
『私は海軍も政府も嫌い。リヴィア王国を滅ぼした元凶だもの』
信用するものか!
そう心に決めていた。
絶対に私の力を利用したいだけだわ。
ゴーゴンの力を。
近づく悲恋・・・。