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虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】

第9章 覚醒力


「どうします中将殿!!?」

「んー・・・まだ泳がせておけ」

「は?」

「そいつが何を目的としているか確認しろ」

「はっ!」






『んあー!!もう!見つかんないじゃない!』



一体どこにあるってのよ!

そもそもここに黒ひげの情報があるの?

目が回りそう・・・。


パサ・・・


落ちてきたのは色褪せた紙。

アリスは拾ってもとあった場所へ戻そうとした。

だが・・・



『ん・・・?』



用紙の上に書かれてあったのはリヴィア王国の名前。

だが、今は読んでいる暇がない。

アリスはクシャッとその用紙をポケットにしまった。

気になるがまずは目当てのものを探さなければ。





数十分後。

ようやく見つけた情報用紙。

アリスは大事にたたんでポケットにしまった。



『すぐ行こ』



ドアを開けて外へ飛び出した。


カチャ


銃口を向けられた。

アリスは唖然とする。



「オルブライト・アリス!!」

『しまった』

「大人しくしろ!!盗んだ情報を出せ!」

『悪いけど構ってる時間ないの』

「フザけやがって・・・!」

『warlua・vafacku』



覇気を纏えない者に効くこの攻撃。

中将ではない一等兵を狙う。



『woitrack・lirece』ウォルタック・リーアス



中将の立っている床が赤く光る。

アリスの右手にも同じ光りがあった。

アリスはニッと笑うとそれを握り潰した。

バキバキバキという音と共に船体に穴が開いた。



「中将殿!!!」

『さよーなら』



アリスは海に飛んだ。



『flumearta・kruders』



海にも赤い光が灯った。

その上に着地するとカツンと音が鳴った。

凍っているわけでもない海に不似合いな音だった。

アリスは走った。

足が離れた光は消え、前に足を着こうとするとそこが光る。

アリスは岸へ向かって走った。
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