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虹彩異色症の女神さんは2人の炎に愛されました【エース・サボ】

第4章 #大切なもの


そして再び海の上に出たアリス。

2人の重さを必死に支えるエースのストライカー。



「次はな、ドラム王国ってとこに行くんだ!」



ウィーンという大きな音を立てて走るストライカー。

エースはその音に押されないように大声で伝える。

ドラム王国か・・・。

そういえばエースってどんな海賊なの?

聞いていなかった。

まぁ、ドラム王国まで距離はあるそうで、各島に寄りながら向かうのこと。

その間に聞けばいい。

あと旅をする理由も・・・。

だって、ここは新世界とは真逆な方向だ。

海賊なら新世界を目指すべきだろう。

どうして?









あれ?

何でこんなにエースのことばっかり考えてるの?

私また可笑しいな。

何だというのだろう。

エースは私にとって大切な人。

どういう意味で大切な人なの?









俺本気で何がしたいんだよ・・・。

アリスみてェな女連れまわして・・・。

アリスの過去が異常なまでに残酷だったな。

あれじゃ夢に魘されるのも納得がいく。

可哀想にな。

変わってやれねェし癒すこともできない。

俺って意外とそういうところは不器用だな。

ってあれ?

何でまたアリスのことばっかし考えてんだ俺・・・。

アリスはもう、エースにとってかけがえの無い存在とも言える。

じゃあ俺は、アリスにどんな関係を求めているんだ?














2人の思考がすれ違う。








これって恋?


これは恋なのか?







多分そうかも・・・エースが好きなんだ。


そうだなぁ、アリスが好きなんだな俺。







想いはもうじき・・・
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