第13章 見せ物の少女
リーフ「ユリ!!」
ユリ「お兄さん!!」
女2「なに…あれ。」
女「ボソ兄妹?」
男3「早くつまみ出せ!」
お兄さんに数人の人がやって来て連れ出そうとしたが、お兄さんは強くバキッドカッとやっつけた。
リーフ「ユリ今行くからな!?」
ユリ「ぅん…」
男「っち…」
男はユリの首にナイフを近づけた。
リーフ「!!やめろ!」
ユリ「!!お兄さん危ない!後ろ!!」
リーフ「え?」
ドカッ!!
後ろにいたもう一人の男に石を頭からぶつけられた。
ユリ「え…」
横たわったお兄さん…
頭から大量の血が…
眼を開いたまま……………死んでる?
ストンと、力が抜けてお兄さんを見ていた。
ユリ「お兄さん?」
返事がない。
ユリ「駄目だよ…死んじゃ。ねぇ…起きてよ。
本当は寝てるんでしょ。」
横たわったお兄さんの背中をゆさゆさ揺する。
ユリ「起きて…よ…」
自然にポロポロと涙が零れた。
ユリ「明日も遊ぼうって言ったじゃん。」
ユリ「いつか…仲間がみんな揃ったら…幸せに暮らそうって。ねぇ…答えてよお兄さん…」
手を触ると冷たくなっていた。
ユリ「行かないで…」
お兄さんの眼は紅く光ってた。
憎い位に…
男「!!おいアイツ(リーフ)の眼だけ取ろうぜ。」
男2「これでまた大儲けだ。」
ユリ「ピク…させない。
お兄さんに指一本でも触ってみろ?
貴様らに私の恐ろしさを見せてやる!」
紅い眼でいかくした。
だが奴らは恐れなどなく飛びかかってきた。
愚かな。
一瞬で血の色に染めた。