第13章 見せ物の少女
お墓前
ユリ「お兄さん…ごめんなさい。」
手を合わせて謝る私。
ユリ「………」
?「そなかか?リーフと同じものとは」
ユリ「ピク…だれ!?」
琥珀「そんなに警戒しなくても、取ってくろうとなど考えておらぬ。リーフの知り合いで名は琥珀だ。」
ユリ「琥珀…さん。」
琥珀「あぁ。リーフも気の毒に……そなたのせいではないからな決して。」
ユリ「見てたんですか?」
琥珀「いや。リーフに聞いたのじゃ。あやつは未来予知ができる。ヨチヨチの実の予知人間みたいな。」
ユリ「え!?じゃなぜ止めなかったんですか!?
その未来も変わっていたかも…しれぇ…」
琥珀「戯け!」
話の途中で琥珀が突っ込んだ。
琥珀「未来がわかるだと?笑わせるな。もしあの未来が変わっていたらいまこの場所も変わる。
そなただけの未来じゃないんだ!!!!
もしこの未来が変わったら、皆巻き込まれる!!!!」
ユリ「…はい。」
琥珀「………そうじゃ。最後に伝えてくれと。」
ユリ「?」
琥珀「『守れなくてごめん…。』だそうだ。」
ユリ「う…うぁあああああわわわわわわ!!!!!!!!」
ポロポロじゃなくボロボロと流れる涙を。
琥珀さんは頭を撫でてくれた。