第2章 交わった躰
「犬神様っ!!!」
「げっ」
「きゃっ・・・烏天狗さん?」
犬神は慌てての着物を正す
「か、烏天狗・・・まだ何もしてない・・・」
「・・・既に犬神様の逸物は天狗になってるように見受けられますが?」
「うまい事言うな・・・」
「だぁまらっしゃいっ!先程のお話をお忘れか?」
「ま、交わらなければいいんだろう?」
「・・・それは今この烏天狗がお止めしなくても自制できたという事ですかな?」
「・・・・そうだ」
「は?」
「じ、自制できたっ・・・俺はを気持ちよくさせてやろうとしただけだ」
「・・・ふん、どうだか・・・に誘惑されれば迷わず貫いていたでしょうに」
「うっ・・・」
「犬神さま・・?一体どうゆう事なんですか?」
「実はな____」
「なるほど・・・」
「色々ハッキリしたら存分に可愛がってやるからな」
「はい・・・」
「くっ・・・今すぐにでも飽きるほど抱いてやりたい」
犬神は烏天狗がいるにも関わらずの首元へ顔を埋める
「お前の香や肌は俺を離してくれないな・・・」
「犬神様っ!!」
「わかった、わかった・・わかったから烏天狗、もう部屋から出てけ」
「まったく・・・我ら妖怪の長でありながら・・・私は情けのうございます・・」
烏天狗はブツクサ言いながらも部屋を出て行く
「・・・人間の姿ならお前を愛してもいいか?」
「・・・犬神さま?!」
「お前の側にいると自制が効かぬ」
犬神は壁へとを押し付けると、の躰中にキスを落とす
「んっ・・・あぁ・・・ん」
「ふふ・・・もっと啼かせてやりたい・・・」
「おい、犬神様」
「ひゃぁっ・・・首無さん?」
「なんだ?早かったな」
犬神はちっと舌打ちしながら首無を見る
「お前な・・・古狸から例のこと聞いてきたぜ」
「どうだった?」
「・・・・ここではちょっとな」
首無はをチラっと見ると話を濁す
「そうか・・・では向こうで聞こう」
「犬神さま・・・」
「安心しろ、すぐ戻る・・・青女坊っ」
「はい、犬神様」
「を頼むぞ」
「かしこまりました」
犬神と首無はを青女坊に預けると姿を消した。