第1章 君といたい
「有希ちゃん……どう?
…………気持ちいい?」
腰を下ろして背後に手を着いた僕に跨がった有希ちゃんが、甘い吐息を吐き出しながら頷いた。
「ん……。
沖田さん…は……気持ちいい……ですか?」
有希ちゃんは僕の肩に手を掛けてゆっくりと腰を動かし続けている。
「うん……堪んない。凄く気持ちいいよ。」
嬉しそうに微笑んだ有希ちゃんの中がきゅっ…と収縮して、そこに埋め込まれている僕自身を締め付けた。
繋がった部分からぐちゅぐちゅと絶え間無く響く淫靡な水音が、否応無く僕を昂らせる。
「君は…どんどん厭らしくなっていくね。
僕を喜ばせる事が……凄く上手になった。」
僕が意地悪く笑いながら言うと、
「沖田さんの……せいです。」
有希ちゃんは少し恨めしそうに僕を見つめながら答えた。
そんな有希ちゃんが可愛い過ぎて、僕は堪らず上体を起こして有希ちゃんの身体を抱き締める。
「そうだね……僕がそうさせた。
僕が有希ちゃんをこんなに厭らしくさせたんだ。」
変わらず腰を揺らし続ける有希ちゃんの顎に手を掛けて口付ける。