第7章 先生
「先生、化学のこの問題わかんないから教えてっ!」
「友達に聞けって言っただろ。」
「別に、教えてくれたっていいじゃん!ケチ!」
「大城、ちょっとは自分で考えたのか?」
「考えてなーい」
「このやろう」
チョップをひとつ彼女の頭に食らわす。
「いてっ、すんません」
そう言って体を丸めた彼女は、数週間前俺に告白をした。
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「私、坂下先生が好きです。」
「その気持ちはありがたいよ。でも俺は教師だから、お前のことを生徒としてしか接することができない。」
「……ですよね!あーすっきりした。モヤモヤしてたんです、言えなくて。でも、これからも先生が好きなことに変わりはありませんからね!」
そう言って彼女はすぐに走って逃げていった。
あり得ないと思った。
俺は26歳、彼女は18歳。
8個も年下で、しかも先生と生徒。
(どうせ好きな人ができて俺なんかただの先生になるんだろ。)
でも彼女は違かった。
俺は彼女に惹かれていき
禁断の恋へと走っていく。