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恋愛物語超短編集

第7章 先生



「先生、化学のこの問題わかんないから教えてっ!」

「友達に聞けって言っただろ。」

「別に、教えてくれたっていいじゃん!ケチ!」

「大城、ちょっとは自分で考えたのか?」

「考えてなーい」

「このやろう」


チョップをひとつ彼女の頭に食らわす。

「いてっ、すんません」

そう言って体を丸めた彼女は、数週間前俺に告白をした。









********************


「私、坂下先生が好きです。」

「その気持ちはありがたいよ。でも俺は教師だから、お前のことを生徒としてしか接することができない。」

「……ですよね!あーすっきりした。モヤモヤしてたんです、言えなくて。でも、これからも先生が好きなことに変わりはありませんからね!」




そう言って彼女はすぐに走って逃げていった。




あり得ないと思った。

俺は26歳、彼女は18歳。
8個も年下で、しかも先生と生徒。



(どうせ好きな人ができて俺なんかただの先生になるんだろ。)



でも彼女は違かった。


俺は彼女に惹かれていき

禁断の恋へと走っていく。

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