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消えない罪

第1章 失ったモノ


それから数時間後
辺りはすっかり暗くなりライトアップで街が光り輝いている
読んでいた本も最後まで読み終わり時間が余っている
空腹なためリビングに行くとキッチンで悠が料理をしている
部屋中がいい匂いに包まれる


『悠さん…』
「あぁ、本読み終わったんだな
熱心に読んでたから邪魔したくなくて
もうすぐできるから待ってろ』


優しい言葉を言われソファで横になりながら料理ができるのを待つ
5分くらい経って料理が運ばれてくる
メニューはグラタンにオニオンスープと温かい食事になっている
寒い時期にはとてもピッタリだ
熱を冷まし口へと運ぶ


『美味しい』
「そうか、よかった
仕事で疲れたから少し寝る
2時間くらい経ったら起こしてくれ
仕事場に行かないといけないから」
『わかりました』


悠は寝室に向かって歩いてく
その間に洗濯物をたたみ自身もリビングで大学の勉強をする
ゆっくり時間が過ぎていくけどやはり一人でリビングにいるのは寂しいものだ
時計を見ると10分しか経っていない
一人ここで勉強するより誰かといたほうが楽だと考え、悠いる寝室に向かう

トントン


『すいませ…って寝てる
どこか座れないかな
机がある
借りたいけど勝手に使ったらダメだよね
申し訳ないけど起こさないと
あの悠さん、起きてください』


肩を揺らすがなかなか起きない
どうしようかと悩んでいたら腕を掴まれ胸の中に収まってしまった



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