第11章 2度ある事は3度ある
今日もそのつもりだった。
だけど珍しくパパが帰ってくるから、今日は家にいるようにっていうメールが来た。
それから話があるって。
一体なんだろう?
既に駅に向かって歩いていたんだけど。
仕方なく黒子に断りのメールした。
気にしないでくださいって返ってきた。
パパはあんまり帰ってくる人じゃないから、今日のところは優先しよう。
高校あがってからはマジで会ってないし。
なんの話があるというのか。
そう思って、来た道を引き返す。
近道の公園を通り抜けようとしたとき、私は男から声をかけられた。
振り向けば、ニヤニヤとした顔つきで、複数の男に。
もしかして肉便器の弊害か!
うわーなんて思ってたら囲まれた。
ああ、これ前にもあったわ。
とどこか達観した気持ちの私は、男が腹に入れてきた拳で意識を失った。
ナイスパンチ………!