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【黒バス】ああっ君は女神様!

第10章 緑間視点



気温があがり皆が薄着になる時分。
板井野だけは、なぜか長袖を着ていた。
よくよく考えてみれば、スカートも膝丈。
ハイソックスをはいている。
あんな化粧をしているのだ。
もっと露出の多い服装をするのが、常なのではないか?

もちろん露出の多い服など品性にかけ、見れたものではないが。
板井野ほどではないにしろ、化粧をしている女子はもっと短いスカートをはいているように思う。
それにこの季節だ。
暑さから前ボタンを1、2個空けている女子は多い。

にもかかわらず、板井野はきっちりとしめ、リボンを付けていた。
これはますます異様だなと思った。

俺がその理由に気づいたのは、それからしばらくと立たないうちだ。
より観察に力を入れていたからかもしれない。
ふと、目に付けば、他にも目に付いた。

板井野は体に複数の痣を作っていた。

どういうことかと、本人に直接尋ねようとしたが、それを止めたのは赤司だ。

彼女の意思を阻害してはならないと。
あれは一体だれにやられたというのか。
イジメ、という単語が頭によぎったが、板井野の容姿ならば苛める側のようにも思う。
それ以外であれば、家庭か。
だが、真実は異なった。


あの痣を作ったのは灰崎だった。


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