第7章 まさかのマネージャー就任
そんな世の中の不条理を嘆いていた、あの夜。
なんと私は原作キャラから声をかけれたのだ!
それもあの!
霧崎の!!
無冠の五将の花宮真!!!
初対面のはずなので、知らない振りをしたが、なぜか向こうは私の名前を知っていた。
まあ、それはいい。
重要なのは、その後花宮が私の頬を叩いたことだ!
久しぶりの快感に身体が震える。
顔を俯かせて(だらしなく緩んだ顔をみせるわけにはいかない!)、快感に震える声で顔は止めてくださいと言った。
ほら、私も懲りたからね。
したら腹に蹴りを入れてきやがった。
ちょ、なんというご褒美!!
あっけなく絶頂に達した私はしゃがみ込む。
だって立ってられないでしょ。
漏れそうになる声を抑える。
久しぶりの痛みを味わっていると、髪を引っ張られ顔を上げさせられる。
まって、私ヒドい顔してるんですけど。
という抗議の声を出せなかった。
目の前には花宮がいた。
あの後、笑われ、そして花宮は帰って行った。
私は自重しようと思っていたのに、ついお礼を言ってしまったので、激しい自己嫌悪に見舞われていたので何もいえなかった。
というか、初対面の女に暴力を振るうのもどうかと思うけど。
向こう的には初対面じゃなかったとか。
あの後、さっさと帰っていったけど。
私はあたえられた痛みに体が火照っていたが静まるのを待って家に帰った。
いつもより帰りが遅くなったせいか、お手伝いさんの作った夕食は冷めてしまったのでチンして食べた。