第7章 まさかのマネージャー就任
長い入院生活を終え、私は今日退院した。
木吉の人がいいせいか、あれから特に気まずくなる事もなく私達は良い友達として過ごしていた。
なんか前に海に誘われたし、言ってもいいかもしれない。
今ならビキニだって着れる。
だって私は、入院する前のむしろその前からあった痣とか全部無くなって美しい体を手に入れたんだから。
「本当に良かったですね!好代さん。病院に駆けつけた時は本当に、心臓止まるかと思いましたけど、こんなに綺麗になって!!」
「ありがとうございます。もう、大げさですよ」
迎えに来てくれたのはお手伝いさん。
よほど嬉しいのか、涙ぐんでいる。
ちなみに顔の包帯を取った姿を見たときは号泣していた。
女の子の顔に傷が付いたらどうしようかと思っていました、なんて言って。
そんなに喜ばれるとちょっと照れくさいです。
入院中は私の好きなものや着替えなどを持ってきてもらっていた。
ちなみにパパは私の顔が綺麗になってからやってきましたよ。
仕事を忙しかったと言っていた。
まあ。
仕事じゃ、しょうがないか。
私は聞き分けのいい子のように、来てくれただけで嬉しいと言っておいた。
まあ、こんな短期間に2回も暴行を受けるような不良娘、愛想無くされても文句は言えん。