第3章 非生産的な生活と私の過去
青峰との非生産的な間柄は2年の秋から続いている。
別に生産しちゃってもいいんだけど。
あまり青峰は殴ったりしない男だった。
中学生らしく興味津々な青峰の欲望を満たす事ばかりしている。
乱暴な扱いを受けているので、それはそれで満足している。
灰崎は痛くしてくれなかったし。
でも中学生で出産ていうのはリスキーだよね。
だからキチンと避妊しているのだ。
死にたいわけじゃない。出産の痛みを味わうのは、この後でも全然いい。
そもそも生んでも育てられないし。
仮に子供が出来たとして、この世界のパパは私にどんな反応をするだろう。
この世界のパパも元の世界のパパと変わらず出張とかで家にはいない。
ほんとは外に恋人がいるのかも知れないが私は知らない。
家の事はお手伝いさんに任せきりだ。
まあご飯も美味しいし、不満はない。
前の世界のパパとこの世界のパパは違う人だったけど、家を明けがちで奥さんとは別れているって言うのは一緒だった。
もし前のパパが私が妊娠したと知ったら羨ましがるだろう。
妊娠の痛みを感じられることに。
パパは私が言うのもなんだけど、頭のネジが緩んでいたに違いない。