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【黒バス】ああっ君は女神様!

第12章 結局これは夢なのか?



「テメェ、いつまで寝てんだ。起きろよ」
「うぐっ!」

誰かが私の腹を蹴る。
それも何度も。
こんなご褒美なお目覚め、久しぶりだ。

「って!!!!」
「なんだ大声だして」
「っ!!!!」
「ああ?」

ガバっと起き上がれば、そこは見慣れた懐かしい部屋だった。
え、ここ私の部屋?
しかも、パパのご主人様がいる……。

「え、え、なんでいる、の?」
「寝ぼけてんのか、お前。誰に口聞いてんだよ」
「あ……すみません。ほんと寝ぼけてて……」

どういうこと?
今までのこと、全部夢だったの?
顔をつねって確認しようと思ったら、思いっきり顔を殴られた。

!!!!

その衝動でまたベッドに逆戻り。
すっごいいい。
さすがご主人様
じゃない、すっごい痛い。
え、これは夢じゃない?

「俺がいんのに、他のこと考えてんのか。好代よぉ」
「あ、ごめんなさい」

目の前にいる、この人は現実か。
私ったら変な夢を長々と見ちゃったんだな。
ちょっと、恥ずかしくなる。

「ゴハッ!!」
「だから俺がいんのに、何考えてんだよ」
「ごめんなさい!」

私の左頬大惨事ー。
なんで同じところに入れた。
甘い痛みが私を襲う。
じゃない、すっごい腫れてきてるんですけど!!
どうすんだよ、化粧でもごまかせないよ。

「あー、現実なんですよねー、コレ」
「なに言ってる?」

ちょっと頭おかしいんじゃないかコイツって顔されてる。
そんな顔も決まってるなー。

「なんか長い夢みてたんです。それで理想の、運命の人と出会ってお付き合いしてたのに、覚めちゃった」
「そりゃ残念だったな。欲求不満なのか」
「そんな事もないと思うんですけど、でもそうなのかも。夢の中だと結構いい思いしたし」
「ふーん、久々の中学生はどうだったよ」
「いやー、よかったですよ。ピチピチで。きっと貴方も好きですよ」
「そりゃあ、中学生はピチピチだろ。化粧なんかする必要ねぇ」
「ま、普通はそうですよねー」
「テメェは普通じゃなかったがな。飯にしろ」
「はい」


なんて横暴な男なんだ!
さっきの紳士かつ私の欲望を満たす黒子とは大違いだ。
しかしながら、それはいつものことで、私は支度をしに台所へ行く。
パパはまだ帰ってきてないのか?
リビングにはいなかった。

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