第4章 お菓子
ま「お、お菓子…??」
『そう…お菓子…です』
どうでしょう。と美咲が再び首を傾げると、まふまふはハッとしたように、勢い良く立ち上がった。
ま「そーかそーか!!美咲ちゃんはそーんなにお菓子が食べたかったのか!!ごめんなぁ気づかなくて!」
天・そ(いやお前に気ぃ使ってんだよ!!!)
少しかがんで美咲の肩をポンポン叩くまふまふは、もちろんそらると天月の心のツッコミなんて聞こえない。
満面の笑みで、先ほど買ったお菓子が入ったレジ袋をガサガサとあさり、1つ1つ丁寧に並べる。
じゃがりこ、せんべい、チョコ、ポテトチップス…
呆れていた天月とそらるも、次々に並べられるお菓子を見つめて、口には出さないものの目が輝いている。
大の大人3人が、お菓子を見て目をキラキラさせている。
放置された画面の中のカービィ達は少し退屈そうだったが、4人はお構い無しだった。
どれから食べようかと、それぞれが口にする。
ま「みんな何買ったんですか?」
天「俺はたけのこの里と〜せんべいと〜」
そ「俺はたけのこの里と〜ポッキーと〜」
ま「僕はきのこの山と〜プリンと〜ひよこケーキと〜…って、なんで二人共たけのこ?!きのこでしょ?!」
天「うーん、あのね、それもまぁわかるんだけど、なにお前1人サイズ多く買ってんの?!君には"シェア"って言葉はないの?!」
ま「ないです。僕が満足すればそれでいいです。」
天月の言葉に、ケロッとした顔で答える。
そらるの右手にぐぐっと力が込められるのを確認し、拳が飛んでくる前にまふまふは"スイマセンウソデスゴメンナサイ"と即効で謝った。
そして、これならみんなで食べられると、後ろからもう1つのレジ袋を出す。
みんなが見つめるパッケージにはこう記されていた。
"ミックスキャベツ"
そ・天・ま「いやチョイス!!!!!!」
そ「待てお前ww なんで自分でつっこんでんだw」
ま「絶対こう言われると思ってwww」
キャベツを買った理由は特にないらしい。
自分でこの展開を想像し、これはイケる。と思ったそうだ。