第8章 京谷 賢太郎の妹(ハイキュー!!)
「………はぁ…………はぁ………」
「………ぜぇ………ぜぇ……」
「だから言っただろうが…………お前ら………」
激しい息切れをする菜々子と賢太郎の2人を見て岩泉が呆れた表情で言った。
「……でも………はぁ……。
ゴールは………もうすぐの………はずっ!!」
「確かにそう………だが………」
菜々子の言葉に岩泉が同意する。
「ぜったい……お兄ちゃんより先にっ!!
ゴールしてぇ………バレー部のマネージャーに……なるんだからぁ!!!」
菜々子は最後の力を振り絞ってラストスパートをかけた。
「待て……ぜぇ…………菜々子っ!!」
追う賢太郎。
しかし、菜々子に追い付けない。
そして菜々子は岩泉も抜かして行った。
近づくゴール。
菜々子はそのまま岩泉も賢太郎を寄せ付けぬまま、ゴールした。
菜々子に続き岩泉がゴールし、賢太郎が最後にゴールした。
「………ぃやったぁぁぁ!!!
これで………バレー部のマネージャーだぁ………」
そう菜々子はガッツポーズをして倒れた。
「菜々子っ!」
「へへへっ………。
お兄ちゃん、約束守ってね……!!」
心配する賢太郎に菜々子は指を指して言った。
「………ったく。
ここまで根性があるマネージャー希望、見たことねぇよ」
岩泉はそう言いながら菜々子に近づき、しゃがみこんだ。
「ちょっと頑張りすぎて……今……起き上がれないですけどね………」
菜々子は恥ずかしながらそう言うと頬を軽くかく。
「そーか。
じゃあ落ちねぇようにしっかりつかまれよ?」
「えっ?」
岩泉の言葉が理解できず聞き返す菜々子だったが岩泉はそれに答えることなく、菜々子をお姫様抱っこした。