第9章 R18二口堅治
まぁ、何も無いから暇なんだけど…
茂庭くんに一緒に居てもらえばいっか…。
それからいろんな話をしながら全てのお店を回った。
そして、彼がバレー部だってこと。
妹がいるってこと。
鎌先くんが一目惚れしやすいってこと
二口のタイプが年上だってこと。
今は彼女いないってこと。
いろんな彼を聞いた。
顔立ちは悪くない。
むしろかっこいいとおもう。
1時間ほどで茂庭君たちと合流して
別れを告げた後、完全なる仕事モードへ。
そんな時間もあっという間に過ぎて
気づけば夕方6時。
私の担当している時間帯は6時まで。
だから仕事モードはもう終わり。
更衣室へ行き私生活モードへ。
スーツを脱ぎ
丁寧にたたんで…
ロングスカートにシャツを着て。
カーディガンを肩掛けして。
ニット帽なんかかぶって
ほら、なんか
当たり障りない普通の。
どこにでもいる人。
全身鏡でおかしいところがないか
くるっと1周回ってみる。