第5章 赤葦彼女
赤葦「はい。これ、俺の番号。」
『??はい、?』
素直に受取りつつ疑問な顔をする彼女
赤葦「なんかあった時のため。それと。」
『?』
赤葦「今日、黒尾さんの所行くな。」
『!ん、?ぇ、あ、えっ、っと、?どーしてですか?』
全力で焦ってる彼女。
赤葦「俺と帰るでしょ?」
『んっ?!や、約束してましたっけ…?』
赤葦「うん。した。」
『ふぇ!ふあ、ごめんなさいっ、断ってますっ!!!』
俺が「した。」と言うなり即答する彼女。
ウソなのに。冗談なのに。
まぁ、いいっか?
『く、黒尾さんのとこ行ってきますっ、!』
走っていく彼女。
やっぱり心配だ。
こんなのに騙されるなんて
『く、くろーさんっ、!』