第34章 黒尾のハナシ
コーヒーが飲めない彼女
好きなものは甘いもの
嫌いなものは?と聞くと
美味しくないもの
苦いもの
って、子供じゃないんだから。
黒尾「あー。さみぃ、ちょ、…」
『ん……?』
黒尾「こっち、」
グぃっ
『あっ、』
黒尾「んー、セーフ。」
を身体で受け止めて
落としそうになったココアを
支える。
『危ないでしょ…ばかー。』
社会人3年目の彼女は
ムスッと不機嫌顔だ。
黒尾「わりわり(笑)」
『まったく』
なんていいながらココアを口にする
黒尾「んあー、お前あったけぇ。」
『そーでございますかー。』
黒尾「おー。俺にもひとくち。」
『ん。』
コップを手渡される
黒尾「んー、むりむり。いま、お前抱いてるから手ぇ使えねぇんだわ。」
『あっそう。』
黒尾「口移しで♡」
『……。』