第3章 影山彼女
遠くの方で鳴り響く鐘の音
『え、あ、いや!下の名前で呼んでくれたからびっくりしたっ、!(笑)』
影山「す、すみませんっ、さん…。」
電車がすぐそこまで迫る。
『あははっ、(笑)さんって呼んでくれる方が嬉しいな、(笑)』
同時に鼓動も高まる。
影山「…///さんって…。菅原さんのこと好きなんですか?」
『スガくん?好きじゃないけど…?』
影山「…!!」
『ん?』
影山「…。あの、」
『んー?』
影山「俺、」
ドアが締まります。
ご注意ください。
『ごめんね…。』
影山「そ、そーですか…。わかりました。」
『まって。明日。明日…。この時間に。ここに…。』
影山「?」
『きて、』
影山「…はい。」
次の電車が来るまで
一言も交わさなかった。
…