第3章 影山彼女
いろいろと騒がしい部室を出て
駅へと向かう。
さん…。
ちょっと馴れ馴れしすぎか…?
そんなことを考えながら駅のホームで電車を待つ。
駅「まもなく電車が到着します…ご乗車のお客様は……」
聞きなれたアナウンス。
ふと目を横にそらす。
駅のホームの待合室。
イヤホンをはめてるさん…
…。
遠くから電車の音が聞こえる。
もうすぐ電車が到着する。
迷いはなかった。
駅「まもなく電車が到着します…。黄色い線の内側までお下がりください…。まもなく…」
繰り返されるアナウンス。
駅「…。ドアが締まりますご注意ください。」
…。
影山「…。さん。」
ブーッブーッ…
さんの携帯のバイブレーションの音が響きわたる。
『…んっ、、』
影山「っ、!」
『…。!…今日…』
影山「っ、!!!か、影山ですっ!」
『と、、影山くん…!どうかしたの?』
影山「え、あ、いや、、で、でん、っ、電車に乗り損ねて…!!」
とっさについた嘘。
『ふふっ、(笑)私も電車に乗り損ねちゃった』
影山「…っ、あの。と、となり、、座っていいですか…?」