第14章 松川彼女
うっわぁ、今までそっち方面で
考えたことなかったから
急にリアルになった。
『…。』
あ、また目が…
『…みすぎ、』
そういって、また逸らす。
なんだアイツ。
やっぱり可愛い。
ツンデレか?
窓側だから、いつも運動場を
眺めてる。
女バレのエースだからうちの高校でを知らない人はきっといない。
あの新山女子高校と渡り合うエース。
欠落ないって感じ。
松川「ねぇ、って…」
『んー、』
松川「できないことあんの?」
『あるに決まってる…』
松川「たとえば?」
『ありすぎて。』
松川「ふぅん、俺、お前ができないこと1つも知らないんだけど。?」
『ははっ、それ知ってどーすんの。』
くすくすっ、と、笑う
確かに。
俺はそれを知ってどーするつもりだったんだろう?
松川「んー?わかんね。じゃあさ、」
『うん、』
松川「及川は?」