第11章 噂の木兎光太郎
赤葦「木兎さんは、もっと素直に自分を伝えればいいと思うんですけどね。」
木兎「??」
赤葦「ほら、だって、木兎さんかっこいいですし。ドラマの俳優さんの真似しなくても。」
木兎「!!やっぱり?!やっぱり?!ふぉおおおおおっ!!!!テンションがぐぁっ!と、あがるうううっ!!っしゃぁあ!!部活すんぞ!!!!やっふーーーっ!!」
テンション上がりすぎです。
むしろ、謙虚に「いや、それはないだろ」
って言う選択肢はなかったのだろうか。
それも含めて、ある意味
さすが木兎さん。
木葉「お前も毎日大変だよな〜(笑)」
猿杙「あ〜今日は隣のコート女バレだよ〜」
赤葦「そうですね…」
女バレ…
さんがいる。
嫌な予感しかしない。
『お願いします!』
次々と入ってくる女バレ
さんが打つスパイクは最近苛立ちを感じる。
何かへの苛立ちをぶつけてる感じ。
たまに木兎さんもそうだから
なんとなくわかる。
ピリッとした空気。
それを引き裂くスパイク音。
まぁ、女バレのことは気にせず練習を始める。
気になるのは彼女より
木兎さんが彼女を好きな理由。