第1章 俺と彼女
それからも彼女は俺が話を振ったら答える
それ以外はご飯を食べる、絵を描いている、猫と戯れるのどれかだった
でも、彼女の新たな一面が見ることができた
それだけで十分
なはずなのに、俺はもっと彼女が欲しくなった
俺ってこんなに独占欲強かったっけ?
とか、考えてたらもう昼休みが終わる頃
「昼休み終わりのチャイム、もう鳴るよ?」
俺がそう言ったら、彼女は片付けを始めた
猫の頭を少し撫でて、屋上から出た
彼女は屋上に鍵をかけ、鍵をポケットにしまった
「屋上の鍵、どうやって手に入れたの?」
彼女は端末を出して、文字をうつ
《先生に貰った》
端末にはそうあった