第1章 序章
キーンコーンカーンコーン
間に合った…これで遅刻したら叶多のせいだってLINEしてやろうと思ったわ!!
いやウソ。そんな勇気私にはない。笑
高校の友達にたまーーーに叶多の話はする。
友達の果夏はかっこいいと絶賛。
逆に咲由は別に。と冷めてる。
私も別にかっこいいと思ってるわけではない。好きなわけでもない。なんか、なんでか、
気がつくと考えてしまっている。
「それが恋ってもんよ♡」
果夏はロマンチストだ。時々キモい。
「キモい。」
それをズバズバ言うのが咲由。
この二人は本当に良くできてる。
ここで少し2人の紹介をしておくと、
果夏は
・ロマンチスト
・時々キモい
・リアクションでかい
・かわいいのにモテない
・彼氏いない歴18年
・イケメンは目の保養
一方の咲由は
・冷めてる
・毒舌
・美女
・結構大人
・絶賛モテ期到来中
・理想が高い
ようは咲由は高嶺の花。
おっと、自己紹介を忘れるところだった。
私の名前は舞。
・ショートヘア
・男勝り
・おおざっぱ
・恋する乙女
・食べること大好き!
・寝ること大好き!
という、とにかく自由に生きている人間だっていうのは自覚済み。
「舞は、実際彼氏できないと思う。」
咲由はズバズバ言ってくる。
「顔はいいんだけどねー、私だったら良い友達止まりかな。」
そっか、私はいつでも友達としてしか見られないのかな…
夜、星空を眺めながら考えていた
「叶多、彼女できたのかな…」