第5章 ビターチョコレート
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「男女の友情って、あるわけないよ。少なくとも俺はね。」
なんてひどいこと言うの、私は反抗して、そんなことないと言う。でもそれは
唇を塞がれ声にならずに終わった。
頭が真っ白だった。
どうして………………
わかんない。
長い、苦しい、
薫くんのキスは、よくわからないけど酔った。
やっと離れると、
初めてだった私は、ショックで腰を抜かす。
息が切れる二人。
「あれ、もしかしてファーストキス奪っちゃった?」
声がでない。
どうしよう…
「そりゃビックリするよね、ちょっとやり過ぎちゃったかな?」
そう言って、しゃがんだ私に覆い被さるようにして薫くんは、今度は一瞬だけ唇を重ねた。
今度はすごく優しかった。