第4章 ミルクチョコレート
私も叶多も無事高校入学!!!
でも
離ればなれになってしまった。
「なんか、登校が叶多と一緒じゃないって変な感じ~~。」
私はベッドの上で叶多とのLINEを見返してみた。
(心配してくれるって、やっぱりちょっと照れる)
「あああああ、叶多と話したいな~~」
お母さんが珍しく私の独り言に返事をした
「叶多くん最近見ないわね~~」
そろそろバレンタインか…作ってあげようかな!!!
私は普段しないお菓子作りをしてみる。
「意外とイケてるんじゃないの!!!」
出来はよかった。
……私なりにだが。
LINEを起動させ、叶多にメッセージを送る。もうLINEも使いなれてきた。
『バレンタインだね~~ってことでお菓子作ったから今からうちきてお茶でもしない??』
返信はすぐきた
『えっ、嬉しい、行く!!』
その日は雪降る寒さの厳しい日だった。
私たちは中学校の思い出話やら、高校の友達、先生の話やらで盛り上がった。
「やっぱ叶多と話してるときがいちばん落ち着くな~~!」
叶多はなにも言わず微笑んだ。
それは見たことのない表情で、胸になにかが突っかかった。