• テキストサイズ

流星チョコレート

第3章 ふたご座




中学校生活も残り少なくなってきて、冬の始まりを告げる風が吹く。



「もうすぐ受験だ……」





勉強なんてしたくもないしノートすら開きたくない……

受験勉強に追い込まれていった私たちはその頃から、グループ通話しながら勉強する“電勉”にハマっていた。































「舞」

「おい、舞」

「おーーーい」

「舞、起きろって」

「まーーーーいーーーーー」














ん?
叶多の声が聞こえる。


「ふあっ!?!?!?!?!?」


「変な声出すなよ、やっと起きたな。」
叶多は鼻で笑って返した。











…………………………やってしまった。
そういえば昨日の夜叶多と電勉してたんだった…電話切らずにお互い寝ちゃったんだなこれ…………。





「びっくりしたよ、俺も寝ちゃって、起きたら通話の画面がついててさ!」





叶多のが先に起きたんだ、







ん、まって、








「舞、寝息たてて寝てたし、いくら呼んでも起きないから、家まで起こしに行ってやろうかって思ったよ。」

叶多はそう言っていたずらっぽく笑った



「寝息とか………サイアク………………」


「え、可愛かったから大丈夫だよ」
またそう言って笑う。










「そういう問題じゃないから!!!」

「あはは、ごめんごめん」






可愛いっていう言葉に、素直に照れてた自分がいたことに驚いた。
/ 55ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp