Happy Flower~幸運をあなたに~【刀剣乱舞】
第4章 春の嵐
廊下を歩いていると、部屋の前に人影があった。
近くまでいくと、そこには鶴丸が何やら部屋を覗き込んでいた。
「鶴丸?どうしたの?」
「おっ、なみ。どこへ行っていた?約束通り迎えに来たんだぜ」
ああ、そう言えば。
さっき長谷部に追いかけられて出て行ったね。
私は、鶴丸にさっき兄の部屋であった出来事を話すと
「鶴丸はどんなのがお好みなの?」
と聞いてみることにした。
「おっと、これは驚きだ。なみからそんな質問がくるとはな」
ちょっと驚いた顔をしながらも「よし、今持ってきてやろう。なみは部屋で待っていてくれ」と、鶴丸は軽い足取りで自室へと消えて行った。
うちの本丸は、鶴丸、江雪、一期、鶯丸のレア太刀が同じ部屋である。
しばらくすると
「なみ!持ってきたぞ!」と鶴丸が部屋に入ってきた。
手には、数冊の本とDVDが・・・
「いいか、なみ。俺のはこれとこれだ。そして、この『お嬢様〇〇がお好みですか』は・・・なんと、一期のお気に入りだ!!」
と、自慢げに言ってくるから驚いてしまう。
「い、一期のお気に入りまで持ってきちゃったのですか?怒られても知りませんよ??」と