• テキストサイズ

青い果実【NARUTO】

第10章 波の国〜修行〜



タズナの家から少し離れた森の中。

七班メンバーは修行の為、全員で集まっていた。

まだ体調が万全でないカカシは、松葉杖をついて指導に当たる。

「では、これからチャクラコントロールの修行を行う」





青い果実 10





カカシは各自を見据え概要を説明した。

「お前らはまだチャクラを使いこなせてはいない。バランスやコントロールが未熟だから効果を発揮しきれないんだ。それが未熟だと無駄なエネルギー消費をしてしまい、長時間の戦闘も不利になってしまう。そこで」

彼は周りの木々に視線を移す。

「命を張って体得してもらう。……木登りで」

「木登り~!?」

盛大な声で不服気にナルトが叫ぶ。

サクラもサスケも、納得のいかない様子だった。

「まぁ聞け。ただの木登りじゃない。まぁ見てろ」

そう言ってカカシは手近の木に登っていく。


手を使わず、垂直に。

その姿に、四人は唖然とする。


「……とまぁ、こんな感じだ」

枝に逆さに立ちながら、カカシは言った。

「チャクラを足の裏に集めて、木の幹に吸着させる。足の裏にチャクラを集めるのは最も困難とされている。しかも木登りに必要なチャクラは極めて微妙。
つまりこれを体得すれば、理論上はどんな術も習得出来るって訳だ」


忍がチャクラを練るその殆どは戦闘中。

いついかなる状況でも正確なコントロールと力の分配をするバランス、さらにそれら全てを含めた持続力が求められる。

それは思うよりずっと厳しく、非常に困難なことなのだ。


「まぁ体で覚えてもらうしかないけど」

こうして、四人のチャクラコントロールの修行が始まった。
/ 354ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp