第5章 第七班
あっという間に説明会開始の時刻になると、卒業するまで世話になっていたアカデミー教師の海野イルカが今後の説明をしてくれた。
これからは三人一組(スリーマンセル)と上忍師の四人を基本の班として行動するということ
そしてその班は先生によってすでに決められていることを告げられる。
そのことに対し一部(主にサスケのことが好きなのであろう女子)からブーイングがおこったが、アカデミー時代の成績を見て班の能力が均等になるように分けたというイルカの言にはそれ以上誰も何も言えなかった。
リエは上忍師と聞いて、父の姿を思い浮かべた。
父が生きていた頃のリエはまだ幼くて、父の強さもその活躍もよくわかってはいなかったが、父が誰からも慕われ尊敬されていたことはよく覚えている。
父の周りの人々はいつも笑顔にあふれ、その中心で父は豪快に笑っていた。
お父さんと同じくらい素晴らしい先生に当たればいいな、と、
リエだけは誰と組めるかよりも担当になる上忍師のことばかりを考えていた。