第24章 中忍試験〜本選〜
「すっげーじゃん!すっげーじゃんリエちゃん!!」
「驚いたぜ…三次試験からさらに腕上げたな」
試合が終わるとナルトとシカマルがリエの元へ駆け寄り、賞賛の言葉をかけてくれた。
「ありがとう。二人みたいな頭脳戦とはほど遠かったけど、少しは修行の成果が出せてよかったよ」
「あれで少しかよ?アカデミーの頃を思うと、末恐ろしい奴だなお前」
シカマルの言葉に、リエは苦笑する。
確かに、チャクラを封印され何の術も使えなかった頃と比べたら、そう思うのは当然かもしれない。
と、そのとき。
フワっと木の葉が一枚空中を舞い……
皆の視線が注がれる中、大量の木の葉に囲まれて
皆が待ちかねたサスケと、カカシが現れた。
「いやー、遅れてすみません……」
カカシが眉を下げ、笑いながら言うのを横目で見ながら
「……名は?」
そうゲンマが問い、
「うちは…サスケ」
サスケがハッキリと答える。
その声は、以前にも増して自信に満ちていた。