第19章 中忍試験〜三次試験〜
三次試験に合格した十名はくじ引きで本選の組み合わせを行い、リエは音忍のドスと第五回戦で当たることになった。
その場にいなかったサスケは自動的に空いていた二回戦に振られ、あの我愛羅と対戦する。
リーとの闘いを見た後では、どうしても不安が大きくなる。
それでも、そんなことは言っていられない。
サスケも、きっとそれを望んでいることだろう。
本選は一ヵ月後。
それまでにさらに精進しなければならない。
リエは拳を握り締め、対戦相手のドスを見る。
死の森では、重りをつけていて本気を出せていなかったとはいえ、あのリーがやられた程の相手だ。
今のままでは、きっと勝てない。
この一ヶ月でどれだけ強くなれるか。
それが勝負の分かれ目になるだろう。
強くなりたい。
この試験を経て、リエはさらに強くそう思うようになった。
大蛇丸のようなどんな悪の手が伸びようと、皆を守れる力を
サスケを守る為の力をつけなければ。