第18章 中忍試験二次試験〜死闘〜
「リエ!!」
リーも包帯男にやられ、リエを助けようとしたサクラも、くノ一に髪を捕まれ捕らわれた。
くノ一はサクラの髪を力任せに鷲掴みにし、憎々しげに呟く。
「私よりいい艶してんじゃない、コレ。色気付きやがって…。髪に気を使う暇があったら修行しろ、このメスブタが…!」
サクラは動きを封じられ、リーも身じろぐことすら出来ない。
そしてザクの目は、意識のないリエに向かった。
「このアマ…よくもこのオレを…!オイ、目ぇ覚ませよ。テメェの前でお前の大事な仲間を殺して…犯して精神も肉体も滅茶苦茶にしてやらねーと気がすまねぇ!」
ドスはリエに馬乗りに覆いかぶさると、両手の自由は奪ったままリエの頬をはたく。
「ドス…早くしなよ。そいつ殺して、サスケに余興を見せてやりなよ」
音忍の残酷な言葉に、サクラの瞳が愕然と揺れた。
なんと非道なことを口にするのだろう。
その間にリエの体が僅かに動く。
「…ぅ……」
「やっとお目覚めかよ、クソガキが」
再び開かれたリエの瞳は、すでに黄金の輝きを失っていた。
「……?!やっ…離して!」
ザクがサクラ達に向かっていってからの記憶が曖昧で、何故今こんなことになっているのかリエには理解できなかったが、
今自分が置かれた立場を理解した途端に、リエの体が恐怖に固まった。
ザクは馬乗りでリエの体を繋ぎ止め、両手は同じくザクの手により纏められて地面に縫い付けられている。
いつの間にか服は斬り裂かれ、露出したリエの肌を見る男の目は、狂喜に満ちていた。