第9章 幼馴染からの脱出 9
赤い糸電話をしている黒猫と白猫が描かれていて、二つをくっつけると黒猫と白猫が糸電話をしているデザインになっている。
知念「箱一つだから、れなちゃんは箱で持って帰って!僕は新聞紙で大丈夫だから」
れな「ありがと!」
部屋の隅でそんなやり取りをしていると。。。
涼介「おっ!れなたちも俺たちと同じ景品だったんだ!れなの箱に俺の入れといてくれる?!」
鈴木「山田君、どうして黒澤さんに渡すの?」
れな「あ、えっと。。。涼介さん!」
涼介「。。。。。」
知念「え〜、でもさぁ〜そこに涼介の置いたら、そっちがペアみたいじゃん?!」
涼介「まっ、そーゆー事になっちゃうかもね(笑)」
鈴木「山田君、黒澤さん困ってるじゃない。ねぇ?!」
れな「えっ、まぁ。。。困ると言えば困りますねぇ。。。」
涼介「どうして?!」
れな「鈴木さん、とりあえず合宿が終わるまで私が箱で保管して置いて、帰ったら涼介さんにお渡ししますので。。。」
鈴木「それなら、私が保管しておくから大丈夫よ。もともと、この箱に入ってたものだしね」
涼介「あのさ、俺のものを勝手に決めないでくれる?!どーせ行き着く先は同じなんだからさ」
れな「!!涼介さん!」
涼介「。。。。。」
れな「えっと、鈴木さんの言う通りにしましょう。。。よ」
涼介「。。。。。」
知念「涼介〜ちゃんと返事しようよ。れなちゃん困ってるじゃん!」
涼介「。。。。。」
れな「涼介。。。」
涼介「好きにすれば!」
れな「それじゃ、鈴木さんこれお願いしますね」
鈴木「どうして山田君怒ってるの?!」
れな「さ、さぁ?!」
知念「れなちゃん、ゲーム終わったから後は飲み会だよ!みんなあっちにいるから行こ!」
れな「では、失礼します。。。」
そう言って、立ち去る二人を涼介は見ていなかった。。。