第7章 幼馴染からの脱出 7
れな「りょーすけ?!」
涼介がれなを抱きしめていた。
涼介「怖い思いさせてごめん!最初から俺も一緒に帰ればよかった。」
れな「そんなっ、涼介のせいじゃないでしょ?!謝らないでよ。」
涼介「大学生になったら夜遅く帰る事もあるし、れなが心配。。。」
れな「そんなに心配なら涼介が一緒に帰ってくれるの?!」
涼介「ん、いーよ!」
れな「もう、冗談だって!みんなに過保護だって言われちゃうよ(笑)」
涼介「そーいえば、今日俺の事避けてた?!」
れな「えっ、そ、そんな事あるわけないじゃん!」
涼介「絶対避けてた!目を合わせようとしなかったし、傷つくなぁ。」
れな「ごめん。。。だって、初回から注目されたくなかったから。。。」
れな「涼介目当ての子がいるって聞いてたし、前に言ってた涼介に好意を持ってる鈴木さんもいるから、涼介と親しいって分かったら何となくやりずらいなぁと思って。。。」
涼介「んな事気にすんなって!どーせ隠せないし、俺の事を涼介って呼んでたら、すぐバレるよ(笑)」
れな「じゃ、美稀と同じ涼介さんって呼ぼうかな。」
涼介「ダメ。さん付けしたら返事しないから。」
れな「。。。いじわる。。。」
涼介「大丈夫、俺が守るから安心して!」
れな「うん。。。てか、いつまで抱きついてるのよ!」
涼介「んー柔らかい!」
れなが涼介を押しのけると、パッとれなから離れる涼介。
涼介「やっと、いつものれなに戻ったね。」
れな「えっ!そんなに酷かった?!」
涼介「あぁ。」
れな「ありがと、涼介!」
最高にかわいい笑顔でお礼を言われた涼介の顔はみるみる赤くなっていったが、街灯の少ない住宅街ではれなに気づかれずに済んだのだった。