第6章 幼馴染からの脱出 6
大学入学式当日
大学と同じ市内の国立大ホールで行われる入学式に参加するため、れな、美稀、有岡は近くで待ち合わせをして一緒に入学式会場へ向かっていた。
れなと美稀は黒のスカートスタイルのスーツ、有岡はグレーのスーツを着ている。
れなは自分で初メイクをしてみた。
何を着ていくか迷っていたが、やはりスーツが断然多くて安心した三人だった。
エントランスロビーで受付を済ませ会場に入ると、結構席が埋まっているようだった。
指定席ではないため、ここら辺でいいか〜と適当に三人で座り、開式を待った。
そして式は予定通り始まり、1時間ほどで閉式を迎えた。
会場を出ると凄く外が賑やかで、新入生への部活やサークルの勧誘が繰り広げられていて、三人が通るとほとんどのサークルからビラを配られたので、手に持っているチラシの枚数が凄い事になっていた。
れな「何か凄いね。。。勧誘しつこいし。」
美稀「でも全く誘われないよりマシじゃない(笑)気になるのがあったら新入生歓迎会に参加してみようよ!どんなサークルなのか実際見てみないと合うかわからないしさ!」
有岡「俺も新歓興味ある!カフェ行ってもらったチラシ見ようよ!」
美稀「いいね。そーしよ!れなも行こ!」
れな「うん!」
?「れなちゃん?」
返事をするのと同時に誰かから声をかけられた。。。
声のした方を振り向くと、立っていたのはいつかの知念だった。
れな「えっと。。。侑李さん!」
知念「あっ、今一瞬間があったけど(笑)」
知念「一応覚えていてくれたみたいで良かったよ!」
れな「すみません、突然だったから。。。」
知念「今から帰るとこだった?!もし時間あったらさ、うちのサークルにちょっと寄ってかない?」
美稀「いいんですかぁ!!有岡君も行くよね?!」
有岡「いーけど。。。あのぁ、何サークルですか?」
知念「バンドサークルだよ!」