第4章 幼馴染からの脱出 4
高校の卒業式当日
3月上旬はまだ肌寒く、体育館には数個のストーブがありフル稼働で暖めていた。
卒業式が始まり、卒業生入場でれなが入ってきて、れなのファンの後輩やらがざわつき始めると、先生に「静かに!」と注意される場面もありつつ、式は順調に進み、卒業生答辞は、生徒会長のれなが読む事となった。
卒業式を無事終えたれなたちは、教室で写真を撮りあっていた。
「黒澤!一緒に撮ろうぜ!」と引っ張りだこのれな。
ちなみに、れなの高校の制服はブレザーのため、「制服の第二ボタンください!」という風習はない。
そして今は、クラスメイトもほとんど帰って、れな、美稀、有岡と他数名しか残っていなかった。
有岡「黒澤、俺、大学生になってもっと男らしくなって黒澤に相応しい男になってみせるから!よろしく!!」
美稀「何、宣言しちゃってるのよ!」
有岡「久枝も同じ大学だし、また三人で楽しくやっていこうな!」
れな「大学でもよろしくね!やっぱり、知り合いがいないと不安。。。学食も一人で行けないかも〜。その時は二人とも助けてね!」
美稀・有岡「もちろん!」
美稀「れな、明日イラン出発だけど気をつけて行ってきてね。でも、涼介さんも一緒だから心配ないか!」
れな「うん。涼介も一緒だからか不安よりも楽しみの方が大きいよ!」
「それじゃ、またね〜〜!!」
高校に別れを告げて、三人は帰って行った。。。