第1章 幼馴染からの脱出 1
AM6:00
いつもの時間にアラームが鳴り出し、れなの一日が始まる。
制服に着替えて、一階に降りると祖母がすでに朝食の準備をしていた。
れな「おばあちゃん!私がやるからいいっていつも言ってるじゃない」
祖母「でもねぇ〜、朝くらいは体動かしたくなるのよ〜」
れな「でもじゃないでしょ!先生にしばらく安静にって言われてるのに!」
れなの祖母は、御歳(おんとし)90歳!
れなが小学生の時に両親が事故で亡くなってから、祖母と二人暮らしをしている。
優しい祖母も持病が悪化して入院していたが、最近退院したばかりで医者にしばらくは安静にと言われていた。
祖母「これくらい大丈夫よ。ひ孫見るまではあの子たちのところには行けないわよ(笑)行く時はあの子たちに孫の報告をしてあげないとね。」
れな「ひ孫って、私の子供って事??」
れなは高校三年生になってもまだ、二次元の男子しか好きになった事がないのだ。
れなの永遠のヒーローは『孫悟空』だったりする。
あとは、「花より男子」の道明寺司と花沢類、「るろうに剣心」の緋村剣心、「鋼の錬金術師」のロイ・マスタング准将とかがタイプ(笑)
祖母「あら、相手なら近くにいるじゃないの。私は古い考え方ではないから大丈夫よ。もう血も薄いでしょうからね。法律的には結婚出来るのよ。」
れな「またそれぇ〜。いや、あれを異性として見たことないから。。。」
?「え〜、ひどいわぁ、れなちゃ〜ん」
と、突然れなの耳元でささやかれ、「キャっ!!」と仰け反るれな。
想像通りの相手に、
れな「こぉら〜〜〜!りょう〜すけぇ〜〜〜〜!」
と、朝から騒々しく追いかけまわし、まわされる二人の姿を祖母は笑いながら見ていたのだった。