第10章 幼馴染からの脱出 10
涼介に言いたい事が沢山あり、まだ息が整っていないれなだったが、待ちきれずに涼介の体をベッドから追い出した。
涼介「いってぇ、何すんだよ!」
れな「それはこっちのセリフ!涼介ひどいよ!!」
涼介「れなが知念と二人で出かけたからだろ!」
れな「それは告白される前でしょ?!それじゃ、言わせてもらうけど、涼介だって他の女の子と話したりしてるし。。。」
れな「何より、私は誰とも付き合ってないんだから、色んな男の人と出かけたっていいじゃない!涼介に束縛する権利なんかないよ!」
涼介「俺はれなに一目惚れだったんだ。だから今れなの周りにいるやつらよりも、俺が一番れなの事が好きだって自信がある。俺は一度だって、れなを妹みたいだと思った事はないよ」
れな「一目惚れって、初めて会った時?!」
涼介「あぁ、親が離婚してこの家に越してきた時だから、もう12年くらい経つな」
涼介「あの頃は親を信じられなくなってたからさ。。。れなと出会ってなかったら、俺は今のように母ちゃんと接していなかったかもしれない」
れな「そんな事。。。あのエリカさんだもん、私と出会ってなくてもそんなに変わってないと思うけど」
涼介「そんな事ない!あの頃は家の中に笑い声なんてなかったから、おばちゃんと二人で引っ越しの手伝いに来たれなの笑顔に俺は救われたんだ!!」
れな「そういえば、お母さんに連れて行かれたかも」
涼介「俺はずっと幼馴染から脱出したいと思ってたし、ずっとれなに触れたいと思ってた。。。」
れな「?!」
涼介「俺って、異性として全然見込みないの?」
れな「えっと。。。未来の事はわからないけど、正直、合宿で色んな事がありすぎて混乱してる。。。」
涼介「それって見込みもあるって事だよね?!」
れな「かもしれないけど、私が現実の誰かを好きになるまでは、何人たりとも私を束縛する事は出来ないよ。私は自由だし、涼介も自由」
涼介「俺はれな以外に興味ないよ!」