第2章 幼馴染からの脱出 2
数週間後
涼介の大学での学園祭当日。
『オレンジ祭』と書かれたアーチがある正門前に立っていると、次から次へと声を掛けらるれな。
パステルピンクのプルオーバーにデニムスキニー姿のれなは、身長は平均位だがモデルだった母の遺伝で足が長くスタイル抜群。
本人は鈍感のため、自分が異性にモテる事はあまり気づいていない。
れなは集合時間よりも少し早く来てしまったせいで、知らない人に次々と声を掛けられる事に疲れてきた頃、やっと待ち人が来た。
美稀「ごめ〜ん、待った?って、何でもう疲れてるの??」
れな「二人とも遅〜い!」
美稀「駅でちょっとしたハプニングがあってね(笑)有岡君巻き込んじゃった。」
有岡「改札出るときに残金なくてチャージしようとしたら、こいつ財布忘れててさ(笑)次の電車で来た俺を捕まえて払わせたってわけ。」
れな「美稀っぽい(笑)」
美稀「でしょ(笑)それじゃ、行こうか!」