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第2章 第二章



「おい、大丈夫か?」

俺のかけた声に、政府から融通してもらった太郎太刀は無言でうなずいた。

今、2人は現代から240数年前のギリシャは、サンクチュアリと呼ばれる地域に来ていた。

240数年前、まだ電化製品が誕生していない時代であるためサンクチュアリの街は薄暗く、全身黒ずくめの俺と太郎太刀はすぐに闇に溶け込み、ある男を捜索していた。

現在捜索している男は歴史修正主義者の幹部的存在であり。別部隊があと1歩のところまで追い詰めたのだが、タッチの差でここに逃げ込まれたらしい。

そこで、政府から俺たちに対象者の捕縛もしくは処分の指令が下った。

「主、奴の気配を感じます。」

「了解、じゃあすぐに捕まえよう。…なるべく殺すなよ。」

太郎太刀に指令を出し、自分も一応政府から支給された銃を抜く。

と、その瞬間。

「…っ!!」

凄まじい気配を感じ、後に飛び下がる。
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