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嘘だと言って欲しい

第2章 嘘だと言って欲しい2話


「はぁ、疲れたぁ〜」
「それは、昨日休みだってのにカラオケ行ってはしゃぎまくる匠さんが悪いんですよ?」
朝から疲れを隠しきれずに光輝に、お説教を食らってしまった……。まぁ、そんなことはどうでもいい。
今日もまた甲子園の道を登るために練習だ!

最悪だ……。今日はテストが帰ってくる……。
また欠点だぁー!
「おーい、匠、何点だった?」
「28」
「(≧ε≦● )プッ」
「お前も一緒のようなもんだろ?笑」
「まぁーな(*´罒`*)」
なんて会話悠長にしてる場合じゃねえよ!欠点課題がぁー!……。横を見ると余裕の表情の彩。
「彩さんは今回何点だったの?」
「90」
うん。余裕だね。心の中で憎んでみた笑
見ての通り俺と頼斗は同じような点だが、彩は飛び抜けて頭がいい。煉華は至って普通だ。
光輝も頭がいい。


「疲れた、帰っていい?」なんてことを先生に言うと
「あんたは練習があるでしょ?」
くそ!練習にすらいかしてもらえないこの屈辱の時間はなんだ?!拷問か!


「ようやくですね笑」
「ほんとそれだよ(-∧-;)トホホ…」
練習に出ると光輝が話しかけてきてくれた。
どうやら頼斗はキャッチャー練習をしているそうだ。
「じゃあ、アップしてくるわ。」そう光輝に言うと俺は、グランドの端でランニングを開始した。
キャッチボール、バッティング、筋トレ、ダウン、整備、道具の手入れ、戸締り。全て確認し、最後にグランドに一礼。これで今日の練習は終わりだ。
帰り道に光輝が話しかけてきた。
「煉華さんもそうですけど、彩さん可愛いですよね笑」
「ああ、そうだな」
案外そっけなく返事をしてしまった。それにはわけがあるのだ。それを少し話してみようか……
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