• テキストサイズ

(HQ) プラトニック・ラブ

第7章 プラトニックなの



「それにしてもよ」

 そんな風に切り出したのは、他でもなく俺だった。

「んあ? なに」

 やっと普段の調子に戻ったらしい木兎は、人懐こい声音で言って、小首を傾げてみせる。

「お前さ、好きな女とひとつ屋根の下に住んでて、よく理性飛ばねえよな」

 これは男にとっては当然すぎる疑問だ。しかも、どっちかといえば木兎は性欲旺盛そうだし。

 ひょっとしてもう事後か?

 ちょっとドキドキして回答を待つと、これまた想像の斜め上だったわけ。


「そりゃヤリてえよ。でも、あいつとは、……かおりとは、そういうんじゃねえんだ」


 そういうんじゃねえ、って。
 どういうんじゃねえんだろ。














「……愛だねェ」


プラトニックなの___fin.
/ 96ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp