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(HQ) プラトニック・ラブ
第4章 変わってしまった
彼はさも興味なさげに言い捨てた。
お弁当の玉子焼きに齧りつこうとしていた私を、温度のない目で一瞥して、こう言い捨てたのだ。
『木兎さんって、妹、いたんだ』
赤葦京治。第一声がこれだ。
高校生活初の夏休みを終えて、長い二学期のはじまりを迎えた、昨年九月のことである。
冗談でもなんでもなく奴は、赤葦は、その日初めて私を知ったという顔をした。
『……同じクラスなのに?』
『ああ、うん。今気付いた』
嘘だろマジか何この人。
これが、私の、赤葦京治に対する第一印象。
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