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平凡な私と非平凡な彼等

第8章 自殺未遂


 雲雀からキスマークを受けてから光は本気で悩んでいた。転校しようかと。光はそこまで恋愛が好きではないためなのか、雲雀や骸がやった今までの行動で、自分の事を異性として扱ってくれることをわかってしまいあの二人に会うことを少し恐れている。
 そんな光に気づいたのは他でもない英美で。光の考えを他のところにやるべく、あちこち色んな所へ連れていってくれた。そんなある日のこと。


 野球の事でクラスの男子達がもめてることに気がついた英美。彼女は野次馬をみるとついついその場所へ行きたくなってしまう。もちろん、光と共にいることが多いので光の腕を引っ張り、無理やりその場へ連れていく。
 山本がツナをチームに入れて、なんとかチームが成立したが相変わらずのツナの運動能力の低さにチームメートが、ツナに後片付けを押し付けた。


 光は珍しく、その場を見ていたが特に何も感じずに英美を連れて立ち去った。元々、山本が苦手な光にとってはどうでもいいことにしかならないし、ツナの隣に獄寺がいないせいか特に興味もなかった。べつに光は獄寺を好きと言うわけではなく、ちょっとした怨みを持っていただけである。


「ちっ………獄寺、1発殴ってやるから帰ってこい」


 光の機嫌の悪さに英美は苦笑しつつ、光をどこに今日は連れ回そうかと頭の中で考えていたのであった。
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