第7章 球技大会
光が連れてこられた場所は保健室だった。呆気にとられていると雲雀が光の顔を覗き込む。光は驚いて後ずさるがすぐに雲雀に捕まってしまい、逃げることは出来ずにベットの上に座らせられる。
「怪我………大丈夫?」
「え。あ、はい」
半分以上パニックになっている光に雲雀は、光が怪我した場所を優しく触れる。そんな雲雀に驚いて、雲雀の手を振り払おうとした瞬間。雲雀の表情が険しくなる。怪我した場所から首筋に触れ、暴れようとする光の腕を片手で捕まえ、ベットに押し倒す。
呆気にとられた光だったが、身の危険を感じ捕まえられた腕を解放させようと暴れる。雲雀は、そんな光を見て愛らしいものをみる瞳に変わる。すると、油断など全くしていなかった雲雀だが光の火事場のバカ力で捕まえていたはずの光の片腕が雲雀の手から離れる。驚いていた雲雀だが、一瞬にして雲雀のペースに持っていく。
光の腕を光の頭上に上げ、光の制服のボタンを2つほど外す。驚いている光をよそに雲雀は光の首筋に舌を這わす。
「っ………!」
「これ。誰につけられたの?このキスマーク」
雲雀はツーッと光の骸につけられたキスマークの痕をなぞる。光は流石に夢の中でつけられたなど言えずに黙ったままでいたが、雲雀から恐ろしい言葉が聞こえ、断念する。
「言わないと脱がすよ?」
「………犬に甘噛みされた」
わかりやすい嘘に雲雀はふーんと返事をする。光は雲雀から逃げ出す機会をうかがっていたが、それは意味をなくす。
雲雀が首筋に近づき、ゆっくりと骸がつけたキスマークの上に軽く噛みつく。チュゥと言う音と共についた新なキスマーク。光が驚いて抵抗しようとするが、雲雀はもう2つほどボタンを外し光の胸元近くにキスマークをおとす。
「んっ………!」
「あんまり、僕の前で嘘つかない方がいいよ」
光を抱きしめ、光の耳元で囁いた雲雀は光の服装を正しその場を去った。残された光は盛大なため息をついた。
(転校しようかな………)